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福祉工学力で心地よさを測る、(株)健康データハウス

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Method 原理と応用How do we know HEALTH

このページの内容

!【健康を測る、心地よさを測る】
 

   [1]健康?体調?心地よさ? ・・・なぜわかる?だから何?
     ◇健康って何?
     ◇一般庶民が願うもの(こと)は健康
     ◇産業界や行政が庶民に提供すべきは満足ではないか
        (=心の衣食住)
   [2]睡眠が持つ意味
   [3]睡眠は体調の程度を正直に教えてくれる
   [4]その応用:「心地よさ(満足)を測る」とは
   [5]論文、書籍等
   付記(1) 用語の意味
   付記(2)
 負け惜しみか、論理的思考か

[1]健康?体調?心地よさ?
           ・・なぜわかる?だから何?

◇健康って何?
(@)きっかけ
 体調がいい状態または悪くないを範囲にあることを健康といいますね。しかし、
この値以上は健康だという物差しはありません。
 その体調が、悪くなったことを自覚するレベルまで低下したときは医療機関(病院やクリニック)に行って詳細な検査を受け、適切な治療を受けます。しかし、自覚に至らないレベルの体調の変化は自分ではよくわかりません。気にもしません。
 これに対し、日々の体調の変化がよくわかるとすればどうなるでしょう
か。今日は、今週は、今月は思い切り働らこう、思い切り遊ぼう、また逆に事故を起こさないよう気を付けようというような自己コントロールも可能になり、日々の生活を充実させることも可能になるのではないでしょうか。
 もう一つ重要なことは、できるだけ病気にならないようにすることもできるのではないでしょうか。
 そこで、日々の体調の変化を知りたい(=病気の診断ではなくという意味)。この要望に科学技術で応えることが事業の一つです。

(A)その前に
世界保険機関WHOが1945年、修正して1998年、このように言っています。
   Health is a
dynamic state
   of
complete physical, mental, spiritual and social well-being
   and
not merely the absence of disease or infirmity

      (このWHO日本法人のWEBページには決定的な翻訳は書いて
      ありません。それだけ重みのある内容だけに単に直訳すれば
      いいというわけにはいかないと解釈しました)
       差支えなさそうな範囲で訳すと、
  「健康とは肉体的、精神的、 spiritual的及び社会的に捉えて
   
completeに良好なdynamic状態であり、
   
単に病気や病弱ではないという状態ではない
                     (やはり訳になりません)
      
この解釈や説明は簡単ではないので、このWEBサイトではまずは:
    1)病気でなければ健康だ・・・ということではない。
    2)体調がよいことは健康ではあるが健康のすべてではない
の二つに注目しました。

では、何をどのようにチェックしたらいいのか。そこで、病気であるかないか(=医療)ではなく、体調チェックの手法を検討しました。
                       ⇒このページの先頭へ
 

◇一般庶民が欲しいものは健康
 1945年〜1990年の欲しいものはモノとしての衣食住でした。とくに1960年代以後はテレビ、洗濯機、冷蔵庫をそろえた家に住み、ファッション(流れ)に付いていくことでした。このために技術開発は進み、衛生、健康、美観、娯楽等の多くの分野の人々が工夫し努力し成果をあげました。言い換えれば、モノと情報をつくれば人々の衣食住を満たし、人々は心の満足を得ていた時代だった。この時代の不安は何かといえばモノと情報では解消できなかった癌、心臓病、脳卒中に代表されるように、突然死ぬことや苦しんで死ぬことでした、といえるでしょう。
 あれから30~60年、今欲しいモノといえばたとえばIT機器でしょうか。一方で、不安は何かと某保険会社が調査したら、寝たきりと認知症でした。これが病死や事故死より怖いという意味です。
 とくに後者の認知症は、このwebsiteの立場では
「心の衣食住」が欠けてきたことが原因とみなします。「心の衣食住」とは(@)心のカッコよさ(積極性、社会性)、(A)心の飢餓の癒し、(B)心の居場所、といえばいいと思います。
 このような新たな不安が大きくなってきた今は、単にモノが欲しい、金が欲しいではなく、自分も家族も友人も健康であって欲しい、という時代に入っています。
  ・モノの量で心を満たすことはできない、欲しいのは健康だ。
  ・健康は
身体が病気でないだけではない

◇産業界や行政が庶民に提供すべきは満足(=心の衣食住)ではないか
 そこで、産業活動は一つの表現としてモノや情報を売ることですから、このモノや情報に健康を託すことになるわけです。役所も教育もその他あらゆる仕事や交流活動は、一言でいえば、健康をどれだけ盛り込むかということだと思います。
 そうするとチェック方法が必要になりますね。ではどうしようか。えーい、健康と睡眠と心地よさを一体にしてしまえという発想で、
心の衣食住を目指して次の課題[2]、[3]、[4]へ行きます。
  (その前にページ先頭へ戻ってタイトル(3)(4)(5)をもう一度見ておきましょう)
                       ⇒このページの先頭へ
 



[2]睡眠が持つ意味

◆トップページQ1に対する解答A1
Q1 良い睡眠が健康をつくる!・・・なぜ?☆
A1:このWEBサイトでは、生命維持という目的を果たす種々の活動の一つとして、睡眠中に全身の細胞と組織の修復工事を行うため、を挙げます。
(国際的にも十分わかっているわけではありませんが、敢えて一つだけ
言えばこうなります。ただし大人の場合。)
 ⇒もっと詳しく
 この株式会社健康データハウスは体調や心地よさを示すデータ(情報)を販売します。または、企業や研究機関と連携事業をします。その情報源の中心は気持ち、感情、意思等の意識出力ではなく、私たちすべての人が無意識のうちに発している無意識出力(無意識情報)の中にあります。
無意識情報を得る方法はいくつかありますが、とくに睡眠時は純度の高い無意識情報を得ることができます。そこで、睡眠は無意識出力を得る手段という視点で以下の話をします。

 睡眠に関する知識はかなり高度のレベルまで多くの研究者、書物、WEB等が教えてくれます。簡単にまとめると、レム・ノンレム睡眠という状態があり、これらがリズムをもって現れること、睡眠を促すメラトニン、心身の安らぎをもたらすセロトニン、組織の成長や修復を担う成長ホルモン等(実際には簡単なものではなく生命そのものにかかわる奥深い研究成果なので、簡単にまとめると、などということは先駆者に対して失礼ですが)。
 これらの先駆者や文献が教えてくれることの中で弊社の事業に関わることは、
   睡眠は身体と心を修復してくれる(睡眠の意味1)・・
           ・・・・
<睡眠の生理学の分野では周知の知見>
ということです。わかりやすく言うと、 
「よい睡眠をとれば自力で体調を改善し、健康を保つ」ことができる
という意味です。しかし、このことは私たちは経験的に知っていましたが、忙しい現在の社会では忘れているようです。
 一方、視点を変えれば体調や健康を睡眠時の情報で知ることができることも意味します。この研究を10年余り続けて個体数(被検者数)で150例を超え、データ数では600を超える
睡眠のデータを蓄積した結果、今は自信をもって、
   睡眠は体調の程度を正直に教えてくれる(睡眠の意味2)
          ・・・・・・
<大学研究室の成果による知見>
ということにしました。
            <補足>
 言い換えると、睡眠の意味1は大人では「疲れを取る」ともいい、逆によい睡眠がとれなかったときは「疲れが残っている」ともいいます。これに対し、子供の場合は疲れを取ることよりも心と身体の成長の意味が大きい
です。

                        ⇒このページの先頭へ


[3]睡眠は体調の程度を正直に教えてくれる

 友人に、家族に、初対面の人に元気な声で「元気ですかあ」と問われれば一般に私たちは「元気でーす。ありがとー。○○さんはどうですかー。」と答えます。これはごく一般的なあいさつですね。
 次は、状況が異なります。
 体調は具合が悪いという自覚がなければ問題なしでしょうか。答えは否です。試合がある大事な日だというのに、出張中で大事な期間なのに、体調を崩してくやしい思いをしたり、仲間に負担をかけたりした経験はないでしょうか。このような短期的な不調もありますが、老化によって次第に身体機能が低下してきたというような長期的な慢性的な不調もあります。もし普段の体調の変化がもっとわかれば気を付け方がありますね。
 そこで、岩手大学大川井研究室では体調の変化を知る方法を検討してきました。それは体調に関する問いに対しことばで答えてもらうことではありません。覚醒時の意識下にある体性神経系に答えてもらう方法と、無意識になった睡眠時に自律神経系に答えてもらう方法を開発しました。これらは意識出力でなく無意識出力として正直に答えてもらうという意味です。とくに睡眠時は純度が高いことを確認しました。これはまだ知見の一部です。開発要素や開発テーマ、発掘するものはまだまだあります。

                          ⇒このページの先頭へ


[4]その応用:「心地よさ(満足)を測る」とは

問題1:  産業界の実情
 ⇒「いいものを作る技術はある。品質管理にも自信がある。コストも抑えた。我が社のもつアイデアと高度技術を集めた製品だ。しかし、売れない。」これが多くの企業の方々が悩みです。では、売れる「いい」ものとは何でしょうか。

問題2: 満足や納得の情報を得ることはそう簡単ではない
 たとえば、レストランで食事した、店からモノを買ったというとき、提供者は被提供者の満足の程度を知りたいものです。このときよくアンケートという手段をとりますが、意識で答えてもらうので理性、感情、しがらみ等が影響して本当の気持ちを表すとは限りません。たとえば、景品や割引券をもらうためというような。一方、応えないことも答えかもしれません。


 **問題1に応えるものの一つとして心地よさを測ってデータにします。このデータを提供します(販売します)。データを作る対象は身体的心理的に人に満足してもらうことを目指して作ったモノや情報です。
 **問題2に対しては、平成21年、(独)科学技術振興機構(JST)の事業で採択を受けて満足度を測ることを検討しました。結果として
満足したかどうかについて気持ち(意識出力)ではなく身体に無意識で応えてもらうこと(無意識出力)で実証しました。
                       ⇒このページの先頭へ


[5]論文等

 健康や満足はアンケートで問うことが基本的手段であるが、しがらみ等で歪むことも常であるため精度は極めて低い。そこで、申請者は心と身体の健康と満足に関する回答を、身体が発現する生理学上の無意識情報に委ねる手法を開発した。
 その結果、睡眠時の自律神経活動は高精度の無意識情報を検知する有力手段の一つであることを実証した。次の論文等では次のことを述べた。

(1) 脈拍、呼吸、体位変換に一律でなくそれぞれの周期性を示した(文献9,10,13,17,19)
(2)覚醒中に心理または身体が受けた刺激に対する満足は自律神経系に蓄積したことを睡眠中に検出可となった(文献1,3,9,10,11,13,16,19)。
(3)睡眠時に行なう細胞修復の度合いを脈拍、呼吸、体位から推定可となった(文献1,3,9,10,13,14,16)。
(4)心理では認識のない刺激に対しても身体は満足することを実証した(文献1,9,10,11,12,14,16)。
(5)呼気相様態はBMIに依存した(文献4, 9,10,15)。
(6)月経周期による体調変化を睡眠時情報で精度よく検出した(文献2)。

<論文>

1)  Hiroaki Okawai and Mitsuru Takashima. “Physiological Study on the Relaxation Effect of Bedding Materials to Sleep Quality by Body Motion Wave Reflecting Activities of Autonomic Nervous System”. EC Pulmonology and Respiratory Medicine 4.2 (2017): 29-40.

2)  Jingbo He and Hiroaki Okawai.Periodicity Detection of Menstrual Cycle through Body Motion Wave Reflecting Activities of Autonomic Nervous System”. EC Pulmonology and Respiratory Medicine 5.6 (2017): 244-252.

3)  Okawai H., Takashima M. “Physiological Detection of Satisfaction for Services by Body Motion Wave Revealing Unconscious Responses Reflecting Activities of Autonomic Nervous Systems”.  In: Sawatani Y., Spohrer J., Kwan S., Takenaka T. (eds) Serviceology for Smart Service System. pp 279-286, Springer, Tokyo (2017) (文献11を学会推薦により雑誌用に編集).

4) Jun'ya Wada, Tadashi Yajima, Takenori Imamatsu and Hiroaki Okawai, A New Definition of BMI Scale by Relationship between Respiration and Unconscious Behavior during Sleep with Body Motion Wave”. International Journal of System Dynamics Applications (IJSDA), 2014, vol. 3, issue 2, pages 50-64.

<著書>

 5) 大川井宏明, “揺さぶって揺さぶられて生きる生命:心の衣食住(2)22世紀アート, 20203月。

6) )大川井宏明, “心の衣食住を考えるために:心の衣食住(1)。22世紀アート、20203

7)大川井宏明, “介護におけるITやAIの活用。介護教育方法の理論と実践,(川廷宗之編集)弘文堂  201912(分担)

8) )大川井宏明, “超音波観察法・診断法入門ー超音波画像と超音波組織学”.22世紀アート, 20194月。

9)  Hiroaki Okawai,Entrusting Communication of Mental and Physical
  Satisfaction and Health State to Autonomic Nervous System”
. Patrick Bernard
  Owens (Ed.), Autonomic Nervous System (ANS): Clinical Features, Functions
  and Disorders
, pp.121-156, Nova Science Publishers Inc., NY, USA, 2016.

<講演>

10)  Hiroaki Okawai,Application of BMW method for measuring satisfaction
  through unconscious responses reflecting activities of the autonomic nervous
  systems to bedding materials”
. 4th international conference on Serviceology
  (ICServ 2016), pp.183-187, Tokyo, Japan. September 6-8, 2016.

11)  Hiroaki Okawai, Tadashi Yajima, and Mitsuru Takashima, “Physiological
  Detection of Satisfaction for Services by Body Motion Wave Revealing
  Unconscious Responses Reflecting Activities of Autonomic Nervous
  Systems”
. 3rd international conference on Serviceology (ICServ 2015), 7pages,
  San Jose, CA, USA. July 7 - 9, 2015

12)  Hiroaki Okawai, Hiroya Kakegawa, Mitsuru Takashima, “Body motion wave due
  to activities of autonomic nervous system applied to evaluation of bedding
  materials of carbon fiber”
. The 12th IBRC (2015) Proceedings, Biophilia 2015(3),
  pp.265-266. Fujisawa, Japan, October 22, 2015.

13)  Hiroaki Okawai, Tadashi Yajima, Junya Wada and Mitsuru Takashima,
 “Detection of Satisfaction for the Services by Body Motion Wave Revealing
  Unconscious Responses Reflecting Activities of Autonomic Nervous System”
 
. Edited by T. Ahram, W. Karwowski and T. Marek. Proceedings of the 5th International
  Conference on Applied Human Factors and Ergonomics AHFE 2014, pp.4297-4286.
  Krakow, Poland 19-23 July 2014.

14)  H. Okawai, T. Yajima, T. Imamatsu, and J. Wada, “Sophisticated Rate Control
  of Respiration and Pulse during Sleep Studied by Body Motion Wave”
.  L.M.
  Roa Romero (ed.), XIII Mediterranean Conference on Medical and Biological
  Engineering and Computing 2013, IFMBE Proceedings 41, pp. 1895-1898, MEDICON
  2013, 25-28 September 2013, Seville, Spain. 

15)  J. Wada, T. Yajima, T. Imamatsu, and H. Okawai,Relation among Breathing Pattern, Sleep Posture and BMI during Sleep Detected by Body Motion Wave”. L.M. Roa Romero (ed.), XIII Mediterranean Conference on Medical and Biological Engineering and Computing 2013, IFMBE Proceedings 41, pp. 1891-1894, MEDICON 2013, 25-28 September 2013, Seville, Spain. 

16) Hiroaki Okawai, Keiichi Kato, and Daiki Baya, “Entrusting the reply of satisfaction or physical condition for services to unconscious responses reflecting activities of autonomic nervous system”. 4th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics (AHFE), San Francisco, pp.911-920, 21-25 July 2012.

17)  Hiroaki Okawai, Tadashi Yajima, Takenori Imamatsu, “Transition of Rates of
  Respiration and Pulse, and Sleeping Posture During Night Detected by Body
  Motion Wave”.
  2012 IEEE international Conference on Biomedical Engineering and
  Sciences, MALAYSIA, pp.129-133, 17th-19th DEC 2012.

18) Takenori Imamatsu, Tadashi Yajima, Hiroaki Okawai, “Relationship Between
  Pulse Rate and Femoral Muscle Activities
”. 2012 IEEE International Conference
  on Biomedical Engineering and Sciences, MALAYSIA, pp.140-143, 17th-19th DEC 2012.

19)  H. Okawai, S. Ichisawa, K. Numata, “Detection of influence of stimuli or sevices on the physical condition and satisfaction with unconscious response reflecting activities of autonomic nervous system”. N.A.Abu Osman et al.(Eds.); BIOMED2011, IFMBE Proceedings35, MALAYSIA, pp.420-423, 2011.

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付記(1) 用語の意味

1)意識出力・・・意識下で大脳(中枢神経)のうち理性や感情等の意識を
        形成する部分に従う活動。本WEBでは工学的に「出力」
        と表現しました。話す、立つ、歩く、座るなどの意図的
        な動作等。
2)
無意識出力・・・このWEBでは意識下以外の活動を指し、工学的に
        「出力」と表現しました。
3)心の衣食住・・・@心のカッコよさ(積極性、強調性、社交性)。
         A自分がしたいことや欲しいものを持つこと。それらを
         積極的にとり入れること。心の飢餓を癒したり、心の糧
         を感じたりすること。好奇心や感謝。
         B家族や仲間の間で自他ともに存在を認めること、認め
         られること。何かテーマや問題を一緒に考えたり、喜ん
         だり、悲しんだりする相手をもつこと。心の居場所。
        「社会参加」もこれに含まれると思います。
4)自律神経活動・・・自律神経は中枢及び抹消に分布し(=全身に
          あって)覚醒中も睡眠中も生命維持活動を司ってい
         ます。その神経系の活動のこと。

用語1)2)3)は弊社代表、大川井の造語で、2009年から国内外の学会や講演で使用しています。「居場所」という呼び方は、建築家の横山彰人氏「住まいに居場所がありますか」(筑摩書房)の視点に感銘を受け、これをヒントに「心の居場所」という造語にしました。4)は医学上で既知。


                        ⇒このページの先頭へ

付記(2) 負け惜しみか、論理的思考か


                     (@)
 心地よさや満足を測ることができるという論文を出すと、査読の段階で話にならないという真っ向からの拒絶を受けたことも、真逆の新たな視点という高い評価も受けたことがあります。受ける評価は両極端です(2007年頃から)。
                (A)
 この「測る」という発想は一部の分野で実証済みとはいえ開発項目が多々あるので補助金申請もしました。ヒアリングのとき心理系の研究者(某大学教授)に、満足かどうかはことばで教えてもらってわかることだとして私の計画を否定されたことがあります。また一方では工業系の審査員には「何をやるの?」とバカにした質問をもらったこともあります。寸法、時間、重量等を測るのではないので「測る」意味が分からなかったのでしょう。
                (B)
 しかし、このサイトの訪問者は医療系・介護系の方やこれに関する企業の方々が多いと思います。皆さんはよくご存知ですね。日常業務ではことばそのものよりも
身体言語(=非言語)によるコミュニケーションの方が情報の質が高いことを。発声することができない場合はとくに重要ですね。
  1)
目は口ほどに物を言う、目は心の鏡『孟子』、顔に書いてある。
  2)音楽、絵、踊り、演武等は非言語コミュニケーション。

                (C)
 心地よさを測る→言い換えるとストレスを測ることの裏返しです。厚さを測ることを裏返して薄さを測るという言い方があります。そのほかにも、熱さと冷たさ、大きさと小ささ等が同じ関係です。
                (D)
 
「病は気から」という故事ことわざがあります。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」もあります。結局、精神と身体は密な関係にあること言っています。このサイトで紹介することはまさに「気」と「身体」を一緒に見ようというもの、科学的に、です。脳プロの研究者の方々も2015年2月7日の公開シンポジウムで、チームのみなさんがの作ってきた成果を表現する方法の一つとして、「先人が作り上げた知恵や格言を今科学的に実証している面がある」旨を述べておられました。端的な言い方だと思います。
                (E)
 科学がどうだのこうだのと書きました。健康を増進させることはそう簡単ではないと思いますが、ここで少なくとも病気にかからないようにするための一つの心構えとして知っておいた方がよいことを挙げます。
 それは、医療費が毎年43兆円かかっていることを私たちすべて(=国民)が知ることです。とくに、サラリーマン。自分の給与から健康保険料として20~80万円天引きされていますよ。その額と同じ額を会社事業主も納めるため結果的に2倍の額に当たる40~160万円を所得税、住民税、年金とは別項目の健康保険料として毎年国に納めているのです。これでも足りないためさらに一般会計から医療に充当しています。
 このことを知れば日本の医療費は安いという安易な考えはなくなるでしょう。併せて、43兆円も使わなくてもいい状態を早く作りたいですね。



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.(株)健康データハウス

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